2012/05/22

[活動報告]2012/05/12 福島・桑折町 浪江町仮設住宅 ビューティボランティア

  今回はTokyo de Volunteerの被災地ビューティボランティアの当初から参加していただいており、中でもトップの参加率を誇る頼りになる小嶋さんに報告をお願いしました。
 今回は昨年の夏、少人数で訪れた桑折町を再訪しました。 こちらは浪江町から避難さえている方が190世帯程暮らされています。 昨年は約250世帯だったと思いますので、だいぶ世帯数が減っているのようですが、年配の女性の皆さんは仲良く支え合いながら暮らされているようでした。

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 こんにちは。メイクを担当しました 小嶋 薫里です。
 2巡目の季節。高速道路からの景色は、田植えを終えた水田がキラキラ輝いていました。
 今回の福島への参加は30名を超え、初参加の方も7,8人いらっしゃいました。
皆さんの心根の優しさに、感動いたします。
 私は、お友達にはいつも声をかけるのですが、日程の都合が付かず、空振りでした。
こうして、「初めての参加です。」と聞くと、諦めないで、お誘いを続けようと、改めて思います。
 見て欲しいのです。TVや書籍からの情報だけでなく、自分の五感で感じ取って欲しいのです。
 桑折町仮設住宅の集会所では、毎日、有志で「つるし雛」を作っているのだそうです。顔なじみの
方が多くいらっしゃって、温かい雰囲気を醸し出していました。ハンドマッサージ、ヘアカット、メイク、ネイル、
ボディージュエリー、スタイリストによるコーディネイト、カメラ撮影。
それぞれの技術の相乗効果で、浪江町の20人のご婦人方の笑顔は最高潮でした。きっと、元気な笑顔のポートレートが出来上がったことでしょう。
 
 今回のように、地域のコミュニケーションが取れている所は、お互いを褒め合いながら元気な笑顔に
なられます。
 私達が伺うことで、「集会所で、何かあるらしい。」と興味を持って足を運んでくださり、顔は見たことあるけど、お話したことがない方同士のコミュニケーションのきっかけ作りになっていると信じています。
 また、戻らない時間、消えない悲しみと分かっていても、生きている自分の道を思い、手探りながら動き始めようとする方を見た時は、『来て良かった。』と、安堵し、エールを贈っていました。私達の心はいつも傍にいます。
 支える人達を支援する方々のお陰で、経済的な心配をせず、繰り返し参加できることはありがたいことです。

また、次回も自分の体調をバッチリ調整して参加いたしましょうね。

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次回は6月の16日又は30日になりそうです。
皆さんの参加をお待ちしております。

Tokyo de Volunteer ちえ
 

2012/05/18

[活動報告]2011/05/12 福島県ペットシェルターボランティア

先週末は福島県桑折町でのビューティボランティアの通り道で4名の希望者の方に 福島県被災ペットシェルターのボランティアに参加させていただきました。
参加者の久保田さんからのご報告です。とっても丁寧で現地の事が良くわかる報告ですので、是非動物好きの皆さんと共有して下さい。
ボランティアはいまでも必要ですし、やはり究極の解決法はこれらのペットが安心して暮らせる里親探しだということは参加された皆さんがおっしゃっていました。

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穏やかな晴天に恵まれ、今回初めて動物保護活動の参加をさせていただいたきました。
私はメイクアップの仕事をしており最初はビューティーボランティアとして参加しようと思っておりましたが、今回同時に福島県動物救護保護本部・第一シェルターのお手伝いもありましたので、そちらに参加しました。
自他共に認める動物溺愛家(笑)であり、犬2匹と猫2匹と暮らしております。
仕事でもアニマルレスキュー隊の名の下(自称)、以前ミュージシャンの矢野顕子さんのツアーで一緒に仕事をしていた時、鹿児島で拾った子猫の里親をコンサート終了後に募り現地で譲渡したくらいです。(ワンタン(矢野さん命名)どうしているかしら?
今まで撮影などにも犬を連れて仕事をしたことがありますが、CMなどの拘束時間の長い仕事では特に自分だけではなく現場のスタッフも犬に触れる事により仕事で張りつめたテンションを一瞬外してくれる、そこでまたフレッシュな気持ちに戻る事ができてなぜか疲れずに仕事ができるという経験をした事が何度もあります。
見返りのない愛情を動物は惜しみなく与えてくれます。動物も人間も自然の一部ですが、私はうちの動物たちが最も近い自然を
触れることによって感覚的に体験させてくれるのでこの都会の東京という場所にいることができるのだと日々感じて仕事をしております。
今回なにか少しでも自分にできることがあればと思い福島に行ってきました。

福島第一シェルターは福島市の飯野町という山間ののどかな場所に倉庫のような高い建物2つと猫と事務局がある3つの小屋で活動をしている。
現在福島県で動物を保護しているところは2カ所あり(個人を除く)、もう一つは田村郡三春町というところでここにいる動物たちは飼い主がある程度分かっている子たちだが、今回の飯野町の方はほとんどの子たちが(おおよそ犬70匹、猫80匹ぐらい)飼い主不明だということ。

当日、お昼1時くらいに現地に到着し、私TKdVから参加した1人と今回高速バスの手配や食事等をケアしてくださったファンケルの方から3人、福島の方達含め10名ほどでシェルターの動物たちの世話が始まりました。福島の方以外にも個人で東京や神奈川等から何人かの方が参加していた。
初めに注意事項などを説明されて、今回の仕事は天気がいいので犬の散歩が中心。後はシェルターの中の簡単な清掃や餌をあげる手伝い、ケージの中に入れる新聞紙を裂くという単純作業(排泄物の処理用)。

シェルターの方が扉を開けて一匹ずつ犬たちを外に出し、それを近くの歩道200mを往復する散歩コースを歩く。犬たちをある程度の距離を保って排泄物の確認をしながら一人一頭ずつ散歩させた。
散歩というには短い距離だなーと思いながらまず一匹目。
白い短毛の小柄な雑種犬、とてもおどおどしており、歩道に出ると、草むらで1、2分くらいのながーいおしっこ。犬によってはケージの中で排泄しない子もいるだろうからこの子もきっとそうなのだろう。そしてすぐさま細いやせた身体から想像できないほどの大量のうんち。ひさしぶりにとぐろをまいたうんちというものを見た(笑)。
よし、散歩だ!行くよ!と誘っても20Mくらい歩いて、じっと物思いにふける。とすぐさまシェルターに戻ろうとする。散歩はしたくない様子、繊細な子なのだ。ですぐシェルターに戻る。

2匹目のコッカー
次の子は白地に茶の模様のコッカースパニエル。
薄いブルーのつぶらな瞳で美人さん。すごく引きの強い子だったが、散歩しながらリードして行くときちんと横に着いて軽やかに歩き出す。この子も大小4回の排泄をする。少しやせていたが元気な様子。
その後、子狐のような小さな出産間もないだろうと思われる雑種のメス、日本犬にチャウチャウが混ざったようなむくっとした中型のオス、ハイテンションのコーギーのメス、と計5匹の犬たちと散歩する。

散歩の後は、少し休憩して福島の人たちと団欒。その後、シェルターの中に入って新聞紙を裂いたり、餌をあげる手伝いをしたり、中の掃除をしたりする。てきぱきと作業をする現地の人たちに聞きながら自分たちのできる範囲の手伝いをする。
一緒に犬たちと歩いて感じたことは思っていたよりとてもみんな元気だということ。
飼い主が戻らないここの犬たちは不安や恐怖にさいなまれ調子もあまりよくないんだろうな?と勝手に想像していたからだ。通常2~5人の少人数で動物の世話をしていると聞いた。

 現地の人たちがとても愛情深くここの動物の世話をしていることがこの子たちと接していて良く分かる。
最初、3月27日に保護した動物は計170匹、その動物たちを一人で世話してきた男性の方もいらした。温厚そうな優しい顔をした獣医の方もいて動物たちを注意深く愛情と忍耐を持ってみんなで世話している。
一番困っている事は何ですか?と聞くと「う~ん、やはりボランティアの人数が足りない事かなー?」とおっしゃっていた。 今日は土曜日で10人近く集まったが、平日少ないときは2人くらいで世話をしているという過酷な状況。みんなそれぞれに仕事をしていながら休日も時間を取って友人を誘いながら手伝っているという事だった。
ケージの中の犬たち
「ボランティアに来てくれる人たちは、はりきって犬たちと時間を過ごそうとする。散歩も短すぎるんじゃないかとか?、えさももっとあげた方がいいんじゃないか?とか色々な事をいうけれど、動物たちは静かに必要最低限の世話を受けながら今を生きている。非日常の状況(例えば今日みたいにたくさんのボランティアが参加した日)は時にはすごくストレスを動物に与える事があって、体調をおかしくする子もいたりする、下血をしたり、吐いたり、、人数は必要だけれども恒久的な世話をいかに持続し動物にできるのか、そのバランスが難しいねー。」って獣医の方が言っていた。
たしかに。実際口には出さなかったが散歩が短いのでは?と私も思った。
けれどいろんな子と散歩をして、たった400mの間でも7、8回うんちをした子もいて下痢のような状態になった子もいたのでやはりストレスを受けているんだなと感じる。犬を見ていれば分かることだ。獣医の方の話がすっと飲み込めた。
人間はやりたい気持ちでよかれと思う過剰な行動が時には逆効果を動物に与えてしまう。動物のボランティアの参加するときにこのことを理解しておかなければならない。人間のエゴなんて動物には必要ないのだ。

この子は一匹だけ屋根付きの1、5mのケージにいた子。以前ジャンプしてこの中から脱走したそうだ。どういう気持ちがそんな行動をさせるのだろう?
とても印象に残った事が2つあった。
一つは獣医の方のお話、先ほどの話の続きで動物の受けるストレスの話の究極な例の一つだが、
「以前、三春町に保護された自分の犬に会いに、ある家族が訪れた。そこの家族は仮設住宅に入っており、いつ又飼い犬との生活ができるか全く先の見えない状況の中で会いたい気持ちが押さえきれず犬に会いにきた。犬は大喜びで家族とのかけがえのない再会に体中で喜び表現し、愛情を受け与えて時間を過ごし、そしてその家族は満足して犬を置いて帰っていった。でもね、3日後にその残された犬はケージの中で死んじゃったんだよ」と。
その家族のやりきれない悲しみや犬のまた取り残されたという絶望感、胸が苦しく悲しみがこみ上げて絶句してしまった。
本当に難しい問題だが、原発の事故によって日常の尊い幸せな時間を突然奪われた福島の人びとや動物たち。このたくさんの行き場のない気持ちをどうやって一緒に寄り添う事ができるのか、なにができるのかということが東京に住んでいる私たちにとって課題の一つになるであろう。シェアして少しずつでも可能性のある持続的なボランティアとは何かを考えること。

最後にもう一つ。
東京の小学校で小動物ではなく犬を子供たちと一緒に飼うというユニークな教育活動をしている教職の人たちがまた新しい犬を保護するためにここを訪れ、以前このシェルターから引き取った犬との再会の喜びにハグするボランティアの方(広島熱狂ファンの女性)と犬との再会の写真。
どれだけの愛情を持って動物の世話をしてきたかよくわかる。こういう人々がいることがここの動物たちのせめてものそして最大の救いであろう。一番の喜びはもちろん主人の元に帰る事だが、この第一シェルターの動物たちにその望みはない。その気持ちも組みつつ日々たくさんの愛情を持って当たり前のようにたんたんと活動するここの人たちを心から尊敬する。そして一匹でも多くの動物たちが新しい家族に譲渡されることを心から願わずにはいられない。

今回の貴重な経験は自分がこれから生きていく上で常に心に留めておこうと思った。
人間のエゴだけではなく一緒に動物とともに共存していけるより良い道を見つけていけるボランティアとは何か考え、実行し、続けていくこと、無理なく、自然に、永久的に、、、

福島のボランティアの皆さん、第一シェルターの動物たち、TKdvのみなさん、ファンケルの方達、
今回本当に貴重な経験をさせて頂き心から感謝します。
どんな形で無理ななく自分にできることは何かを今日をきっかけに実行に移して行きたいと思います。

ありがとうございました。

久保田直美

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久保田さん、参加頂きありがとうございました。
TKdVでのミッションとしてしているボランティアの生活の一部として継続して行うため楽しんで無理のない範囲で行うというスタイルについて気づきがあったようで本当に良かったと思いました。今後も是非いろいろな活動に参加しながら続けて行って下さい。

「TKdVはバラエティゆたかなボランティアの機会の提供、ファンドレイジングパーティへの参加へのよびかけなど、みなさんの善意を社会に役立つ方向で活用できるよう様々な角度からボランティアを推進しています。
。。。

また、ボランティアを生活の一部として継続していくためには、ボランティアを楽しんで無理のない範囲で行ってほしいと願っています。 」

2012/05/05

【活動報告】石巻市吉浜小学校、アメリカからの折鶴お届け

皆様 GWをいかがおすごしですか? TKdV代表のちえです。

今日は子どもの日です。

先月、姉妹団体New York de Volunteerから預かったNYの子どもたちが作った千羽鶴を仙台のスタッフ尾形さんに被災した小学校に届けてもらいました。

こんにちは、皆さんお元気ですか?TKdVの尾形洋子です。
実は今回、私たちの団体の姉妹団体であるNew York de Volunteerからの依頼で、
ニューヨークの子供達が作ってくれた千羽鶴を東日本大震災の被災地でもある石巻市の吉浜小学校に届けて参りましたのでご報告をさせて頂きます。
石巻市では大川小学校という多くの生徒が犠牲となった小学校がありますが、
その大川小学校よりももっと海に近い場所に今回訪れた吉浜小学校はあります。
この地域に到達した津波の高さは12メートル。
写真のように校舎の3階まで浸水したそうです。
校舎の裏の体育館も津波が突き抜けていったのでしょう。
教室やそして校庭は今は道路が通ってしまったわけです。
被災地の幹線道路や橋が津波で破壊された場所は、新しく道路や橋を作るのですが
ここは校庭に道路を通さなくてはならないほど近隣の地盤が破壊されているということです。
もともと全校生徒が50名余の小さな小学校だそうですが、
犠牲になった生徒の中では今も行方不明の生徒が2名いらっしゃるそう。
(生徒の犠牲者は5名、教師1名が犠牲に。)
この地域は生徒の親族も未だ行方不明な方が多いそうです。
今は6、7キロ先の橋浦小学校を間借りして、21人の生徒が学んでいます。
転校などで生徒数も減りましたが、スクールバスで30分かけて今は登下校しているそうです。
教頭先生にお伺いすると、悲しみの中でも生徒達は学校という社会生活の中で
一生懸命自分を保ち頑張っているそうです。
教頭先生ご自身も被災しているのに生徒を見てすぐ彼らがわかるほど、とても愛情くて優しい印象的の先生方でした。
そう!手前にある黒い2つの鳥かご(大きい!)がNYの子供達の作ってくれた千羽鶴です。
千羽鶴といえど、鳥だから鳥かご??に入っているのかなと、
NYの子供達の考えを想像して微笑んでしまいますが、
無事吉浜小学校にお届けさせて頂きました。
 
教頭先生も喜んで、『子供達も自分は一人じゃない、自分は忘れられていないんだと勇気になると思います』と受け取って下さいました。
NYでこの千羽鶴を作ってくれたのは
・コネチカット州 ノーオーク町 ウインストン小学校
・コネチカット州 グリニッチ町 ファーストプレスバタリアン教会
・ニューヨーク州 ポートチェスター町 ドンボスコ コミニティセンター
・ニューヨーク州 ライ町 ジュリアビーフィーサザビーズ不動産
スペシャルサンクス: Geri Blair (ゲリ ブレイアー)I Success Beyond Limits, Inc.
子供達に確かな思いがこれからも継続的に届きますように祈るとともに
NYからも励ましてくれている仲間に感謝しています。
 
尾形洋子

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洋子さん ありがとうございました!

私はGWのうち3日間関西にもどり弟と3歳の甥っ子をつれて88と91の祖父母に会いに行きました。
半ボケでもあくまで優しい祖母と体がきつくなっているけれど若かりし東京での思い出話を私に聞かせることで元気になってくる祖父と素直な学びざかりの甥っ子に囲まれ、勝手知ったる弟ととってもほっこり過ごさせていたただきました。

被災者の中には本当につらい思いをされている方もいらっしゃるのだろうと思います。勇気付けられると共に悲しい思いをしている方もたくさんいらっしゃるだろうと思い、そのときの頂いていた報告をアップさせていただきました。

ちえ